おひなさま展@北鎌倉古民家ミュージアム

もうすぐひな祭りですね

家にいる時間が多いからか、今年は「久しぶりに雛飾りを飾りました」というお話をあちらこちらで耳にします
私の雛飾りはまだ実家にありますので…
北鎌倉の古民家ミュージアムで開催されています「おひなさま展」へお邪魔しました
立派な吊るし雛が出迎えてくれます
時系列とずれているかも知れませんが
撮影した順にて失礼致します

先づは 木製雛人形(レプリカ)  ↓
鎌倉は雪ノ下周辺で出土した鎌倉時代後期の雛人形を再現したもの だそうです
こちらは江戸時代の有職雛 ↓
江戸時代 宝暦(1751〜1764)頃から
公家の装束を有職故実に基づいて
正しく着付けたもので
公家階級が特注で作らせた高級品だそうです

装束の裂も、人形の身丈にあわせて
別注で織られたもの

男雛は普段着の直衣(のうし)、狩衣姿が多く
女雛は十二単に御垂髪で冠はつけない

公家装束を司った高倉・山科家が衣装を製作したものであり、「高倉雛」「山科雛」「親王雛」とも呼ばれる(詳細は館内のキャプションより引用させて頂いています)
百歳雛 ↓  江戸時代
御伽犬 ↓  江戸時代
長浜土雛 ↓  江戸時代
次郎左衛門雛 ↓ 江戸時代

京の人形師 雛屋次郎左衛門が
宝暦11年(1761年)江戸に下り
日本橋室町で売り出した雛人形

それまでにない丸顔と
愛らしい典雅な表情でたちまち
江戸での人気を博す

男雛は黒い袍に袴の束帯姿
女雛は五衣、唐衣姿

明和(1764〜1772年)に入り
古今雛が売り出されると
そちらの人気におされてしまう為
現存数が少ない雛人形 だそうです
享保雛 ↓ 江戸時代
江戸時代の享保年間(1716〜1736)に
流行した と言われている雛人形

まだ段飾りが現れる前で座敷に直に飾られた為、大きなものが多い

卵型の面長なお顔にお上品な表情が特徴

衣装には金襴や錦を用い
男雛は束帯姿に笏を持ち太刀を差す
女雛は天冠をかぶり五衣・唐衣姿で袴を大きく膨らませており檜扇を持つ

着付けはやや直線的で古典的な印象である

立雛 ↓ 江戸時代
厄払いの「形代」と「ひいな遊び」が結びついた、雛人形の最も古い形式

元々は紙で作られて水に流す「流し雛」であったもので「紙雛」とも呼ばれます

江戸時代に入り作りが上質になっていくと
室内に飾られるようになりますが
後に坐り雛が流行すると添えの人形に…

室町時代の風俗をうつし
男雛は烏帽子に小袖・袴
女雛は小袖に細帯 なのだそうです
それぞれの違いがわかりやすい展示だと思います!雛人形好きの皆様にはとてもお勧めです🎵 

2021年5月9日まで開催予定です〜
流し雛 現代 ↓
建物内の雰囲気もとても良いです ↓  ↓↓
一刀彫雛 江戸時代 ↓
同時開催の「昔のこども着物転展」も充実していました!こちらのレポートは追って…

和の茶論かまくら

鎌倉の風と潮の香りを感じながら 季節の和菓子や様々なお茶を 季節を贈り・包む風呂敷や和紙包み・水引を 季節を纏う着物や帯を 楽しく学ぶ 学んだ後には美味しい茶と菓子で語らう そんな茶論を主宰しています

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