紅花と半夏生の不思議な関係
先日、紅花摘み体験の機会を頂き米沢へ参りました。
草木染めのひとつ「紅花染め」の紅い色素を抽出する為の貴重な植物でもある紅花は、とても不思議で神秘的な花でもあります。
夏至(一年で一番昼の長い日)から数えて11日目は雑節の「半夏生」ですが、この日に一輪だけポツンと花を咲かせると、その後はまるでリーダーに続くように⁉︎次々と花を咲かせていくのだとか。これを地元の皆さんは「半夏一輪(ひとつ)咲き」と呼ぶそうです。
長靴ゴム手袋の完全防備で紅花の棘と戦いながら集めた紅花(写真上)。
集めた紅花は、発酵・乾燥などの工程を経て長期保存の可能な「紅餅」の形に(写真下)。
ご参考まで。
因みに七十二侯の「半夏生」とは「半夏」と呼ばれる植物が生ずる頃、という意味なのですが同じ時期に半分葉を白くお化粧させる、これ又不思議な植物「半夏生」(下記写真)もおりまして、ややこしくも興味深いのが植物の世界でしょうか。
植物から気付かされる季節の移ろいは、自然界からの贈り物。きちんと感じて生活したいものですね。
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